近年“本業”を持ちながら、本格的なコーヒーやスイーツを提供するカフェスペースが増えています。今までにない人の流れを生み出すことで、新たなつながりをつくり、地域に活気をもたらす。県央エリアのちょっと変わったカフェを取材しました。
matazen cafe/神田板金
【三条市下田】2021年オープン。併設カフェの先駆け
三条市下田、通りから一本入った落ち着いた立地に〈matazen cafe〉はあります。
「ずっと下田でお店をやりたいな、とは思っていたんです。人の家には行くけど、人が来ることはない家業だったので(笑)」と語るのは、カフェを運営する〈神田板金〉代表取締役の神田晃さん。
会社を立ち上げた父・衛さんの姿を見て育ち、幼いころから「将来は板金屋になる」と公言していた晃さん。外壁や塗装の他、雨どい修理やドローンを使った屋根点検など、これまでもさまざまな形で事業を広げていった晃さんですが、実はカフェ開業もその一環。「人が集まれる場所を下田に、という思いはもちろんですが、カフェを通じて、これまで板金屋と距離があった世代との関わりを持つことができて、本業にもいい広がりが出来ていると感じます」。
オープンよりまもなく3年。カフェは店長である妻・亜由美さんが切り盛り。季節ごとに登場する自家製ドリンクやスイーツが話題を呼んで、下田エリアの目的地として、はるばる足を運ぶ人も増えてきました。最新メニューはInstagramをチェックしてみて。
matazen cafe(マタゼンカフェ)
0256-46-8166
住/三条市荻堀1088-8
営/10:00~16:00
休/火、土、他不定休
P/店舗前に有
支払い/現金、クレジットカード、QR決済可
Instagram
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杢・フクゴウシセツMEETS STUDIO/髙山電気
【三条市】洗練されたスイーツが話題! 全7席の小さなカフェ
田んぼの隣にちょこんとたたずむ小さなカフェ〈杢〉(もく)。営業は週に3日、平日のみ。にもかかわらず、近隣遠方問わず多くの人が訪れる話題のカフェです。
「オープンして1年半、想像以上のカフェの影響力に驚いています」と語るのは、運営元の〈髙山電気〉代表取締役の髙山啓二さんとカフェを切り盛りする妻のえみ子さん。「いろいろな人が集まって新しいものを生み出す場所にしたい」とシェアスペース兼カフェとしてこの場所をスタート。
ところがオープンして間もなく、SNSを通じてえみ子さんがつくるお菓子とカフェの雰囲気が話題に。口コミからさらなる話題が広がっていき、最近は店舗営業のみならず県内イベントへの出店依頼も増えてきました。
そんな人を惹きつけるえみ子さんのお菓子は、旬の果物やスパイス、和洋問わずさまざまな素材を組み合わせた唯一無二のラインナップ。
「定番はチーズケーキやティラミスですが、毎日同じものをつくるのが好きじゃないので、いろんな素材を組み合わせて楽しみながらやっています」とえみ子さん。
店休日にはレンタルスペースとしても利用できる〈杢〉。「チャレンジショップなどにもどんどん活用してもらいたいですし、主催イベントもやりたいです」と展望を語ってくれました。自社の倉庫にと4年前に購入した土地に、想像もしなかったほど多くのご縁を結んでいる〈杢〉でした。
杢│MOKU
住/三条市吉田99-3
営/10:00~15:00
休/火・木・土・日、他不定休
P/店舗前に8台
Instagram
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entree/マルモ建設
【三条市保内】100年企業が営むカフェ
国道403号線沿い、三条市からまもなく加茂市内に入ろうかという場所にある〈entree〉。7月にオープンしたばかりで、雑貨販売の他、時間貸しのDIYスペースもある少し変わったお店です。
運営元は〈マルモ建設〉。大正6年に材木店として創業。現在は建築・土木事業を中心に公共施設や民間工事など幅広く展開中です。「カフェが少ないこの地域に人が集える場所をと、ずっと構想していた計画をようやくスタートできました」と語るのは、カフェ事業の先頭に立ち、オープニングまで駆け抜けた社員さんたち。
地域貢献の想いを込めて、コーヒーは1杯300円。専門店から仕入れた豆を使用し、味にも妥協はありませんが、地域の方に気軽に利用してほしいという社長のこだわりです。看板メニューは縁あって取り扱うことになった兵庫県姫路市の名物『アーモンドバタートースト』。
カフェの奥、扉を隔てた先にはDIYスぺース。1時間1,100円で工具は使い放題。必要な木材やパーツは事前に伝えておくことで有料での手配も可能とか。
DIYスペースはイベントやワークショップなどの会場としても利用可能とのこと。まずは気軽に相談してみて!
enrree
090-4226-2027
住/三条市上保内甲788 マルモ建設内
営/10:00~16:30
休/月~水、他不定休
P/店舗前に有
支払い/現金、クレジットカード、QR決済可
Instagram
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CGCO/Bosh Car Serviceライセンス
【燕市分水】カーショップで楽しむ自家焙煎コーヒー
白を基調とした店内。その中で真っ先に目に入るのはシルバーに輝くキッチンカー。ここはクルマの整備・販売・点検など行うカーショップ〈ライセンス〉。
その一角……というよりも、ショールームの大部分を占めるのは、シルバーのキッチンカーや最新式の焙煎機、コーヒーギアの展示販売スペース。リニューアル前はごく普通のカーショップだったという同社が、コーヒー事業をスタートした経緯について代表取締役の小柳一さんは言います。「クルマは生活に欠かせないものですが、クルマ屋さんとなるとどうしてもフラッとは入りづらい。でもここで本格的な焙煎コーヒーが飲めるとなれば、少しは親しみやすく相談してもらえるクルマ屋になれるのではないかと思ったんです」。
現在は商談や見積りで来店した方にコーヒーを提供する他、キッチンカーを活用したイベント出店、店頭・および〈道の駅くがみ〉で自社焙煎の豆の販売も行っています。
すでにコーヒーへの造詣は十分深い小柳さんですが、実は現在バリスタ養成講座受講中。修了のあかつきにはコーヒーの淹れ方ワークショップや各種イベントなど、提供できる幅を広げていきたいと意気込みます。
CGCO(COFFEE GARAGE CONTEMPORARY)
0256-97-1038
住/燕市笈ケ島1281-4
営/9:00~19:00
休/不定休
HP/店舗前に有
Instagram
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