長岡

日本のエネルギーを支える、その最前線へ 〜資源不足の時代に挑む、INPEXの新技術〜

まるごと編集部が気になる人・もの・ことを“深”くお伝えするインタビュー記事。
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世界情勢の変化による原油価格の高騰や原料不足など、今、エネルギー問題は私たちの暮らしに大きく影響しています。今回取材したのは、越路地区に拠点を構えるINPEX。天然ガスの安定供給に加え、CO₂を再利用する次世代エネルギー技術にも挑む、世界注目の企業です。現場を支える同社オペレーターで地元、長岡出身の吉田知希さんと小林史弥さんのお話とともに、長岡から始まる
“未来のエネルギー”に迫ります。

日本の資源は乏しい、は本当?

 日本で使われるエネルギーの多くは、海外からの輸入に頼っており、日本のエネルギーの自給率は約1割で12.6%に留まっています。※1)そんな中、実は新潟県は国内天然ガス生産量の約7割を占める“天然ガス王国”。その中心を担っているのが、長岡市にある国内最大級の「南長岡ガス田」です。ここでは年間約177N㎥(ノルマルリューベ)の天然ガスを生産。一般家庭に換算すると約400万世帯分に相当します。※2)24時間365日休むことなく稼働する巨大プラントでは、地下から採取された天然ガスを安全に調整し、家庭や工場へ届けています。世界的なエネルギー不足や供給不安が続く今、この場所は、私たちの暮らしを守る“地域のライフライン”として大きな役割を果たしているのです。

CO₂がエネルギーに?長岡で始まる新しい挑戦

 現在INPEXでは、長岡鉱場で天然ガスを採取する際に一緒に発生するCO₂を活用した、新しいエネルギー技術「メタネーション」の実証実験が進められています。地球温暖化対策の“切り札”として世界からも注目され、2030年頃までの実用化を目指している技術です。これは、天然ガスとともに発生するCO₂に水素を組み合わせ、家庭で使われる都市ガスの主成分「メタン」をつくり出すというもの。これまで“排出するもの”だったCO₂を、“未来のエネルギー”として再利用する挑戦です。しかも、この“未来のガス”は、今使っているガスコンロや給湯器、ガス管などをそのまま利用できるのが大きな特徴。暮らしを大きく変えることなく、環境負荷を減らせる可能性があります。
 長岡鉱場から生まれる天然ガス、そしてそこから回収されるCO₂。世界が注目する“未来のエネルギー”が、今まさに長岡から生まれようとしているのです。

長岡の地域住民とともに。このまちで働くということ

 長年「帝国石油」として親しまれ、その後「国際石油開発帝石」を経て、2021年から現在の「株式会社INPEX」へと社名を変更しました。名前は変わっても、この街を支えたいという社員の想いは変わりません。「自分たちの仕事が、地域のライフラインを支えている。その実感が誇りです」と語る吉田さん。少し先輩社員の小林さんは、「数値だけではなく、実際に現場へ行き、音や振動など五感を使って異常がないか確認しています」と、24時間体制の責任感を話してくれました。また、長岡花火への協賛など、地域とのつながりにも強い想いを持っています。「ここでしかできない仕事がある」。そう語る社員たちの真摯な姿勢が、世界に誇れる巨大プラントを支えています。長岡の地底から生まれるエネルギーと、それを守る人たちの誇り。その存在が、これからの未来を支える大きな力になっています。

鉱場見学 生産量・埋蔵量 国内最大級の『巨大プラント』見学ツアー

エネルギーが生まれる現場を、実際に見て体感してみませんか。当日はバスで鉱場を回ります。

●日時/8月7日(金) 13:30~ 
●参加費/無料(ノベルティ付)
●対象/小学4年生以上 ※親子参加も大歓迎!
●人数/20名 ※応募者多数の場合抽選となります。
●場所/株式会社INPEX JAPAN 長岡鉱場 (集合場所)長岡市来迎寺字原2943